
auユーザーに人気がある光回線と言えば、昔からauひかりが有名です。
人気がある理由は、なんと言っても“auスマートバリュー”という、auの携帯電話料金割引が大幅に適用されるところ。
家族でauの携帯電話を利用している場合には、携帯電話1台あたり毎月平均1,100円の割引が入るため、家族で4台auの携帯を利用している場合は毎月4,400円もの割引が入ります。
そんなauひかりですが、工事内容や開通までの納期が、NTTの設備を利用したフレッツ光や光コラボとは若干異なります。
この記事では、auひかりの工事内容や開通納期・注意点などを詳しく解説していきます。

目次
【要注意】auひかりの工事料金は申込み先によって無料にならない場合がある
まず先に、auひかりの工事料金の注意点に関して説明していきます。
auひかりの工事料金は、ホームとマンションとで違いますが、基本的には“実質無料”で開通させることが出来ます。
- 戸建ての場合=工事料金41,250円(月687円×60ヵ月払い)を月額料金割引(月687円×60ヵ月割引)で相殺
- マンションの場合=工事料金33,000円(月1,375円×24ヵ月払い)を月額料金割引(月1,375円×24ヵ月割引)で相殺
公式サイトに上記の工事費無料キャンペーンが記載されているため、『どこから申込んでも無料になる』と勘違いしてしまう方がいらっしゃいますが、一部の申込み先からauひかりを申込んでしまうと無料にならない場合があります。
auひかりは主に、下記の3つから申込みをすることができ、それぞれに適用されるキャンペーンが異なってきます。
- auひかり公式サイト・auショップなどの公式系
- auひかりの代理店からの申込み
- auひかりのプロバイダーからの申込み
この中で、工事費無料キャンペーンが適用されないのは、3番目の『auひかりの一部のプロバイダーからの申込みをした場合』です。
工事費無料キャンペーンも含めて、この3つの申込み先で行っているキャンペーンの違いを簡単にまとめたのが下記の表です。
工事費 | キャッシュバック・割引など | |
---|---|---|
【公式系】 auショップ・auひかり公式サイトなど | 無料 | キャッシュバック1万円~2万円 |
【代理店】 | 無料 | キャッシュバック5万円~6万円 |
【プロバイダー】 | 一部のプロバイダーで有料(戸建て41,250円・マンション33,000円) | キャッシュバック5万円or月額料金割引5万円相当 (プロバイダーにより異なる) |
補足 | これ以外の他社違約金還元などのキャンペーンは、どこから申込んでも変わりません。 |
上記の表を見ていただくとお分かりになる通り、公式サイトなどの【公式系】の申込みは、キャッシュバックが1万円しか出ないため、あまりお得ではありません。
そうなると、代理店とプロバイダーのどちらから申込むかという選択になると思いますが、一部のプロバイダーから申込んだ場合、キャッシュバックや月額料金割引のキャンペーンは大きく見えますが、工事費は有料です。
要するに、あまりお得ではないと。
これに気が付かず、プロバイダーが宣伝しているキャッシュバックや月額料金割引のキャンペーンだけ見て、申込んでしまう方がいるので注意するようにして下さい。
auひかりを申込むなら、代理店から『工事費無料×5万円前後のキャッシュバック』のキャンペーンを申込むのが一番お得です。
【参考:auひかりで人気がある老舗の代理店が行っているキャンペーン】
【公式キャンペーン】
- 工事費無料!(実質0円)
- 高速無線ルーターレンタルが永年無料!(auスマートバリュー適用の方)
- 他社から乗換えで違約金5万5千円還元!
【代理店キャンペーン(公式に上乗せ)】
- キャッシュバック最大6万6千円!振込みは最短翌月末!
auひかりの工事内容と事前の注意点
ここから、auひかりの工事内容や工事に関する注意点について説明をしていきます。
まずは、auひかりの工事内容について、戸建てと集合住宅に分けて説明をしていきます。
戸建ての場合の工事内容
auひかりを戸建ての住宅に導入する場合の工事内容は、基本的にフレッツ光と同じです。

工事は、基本的に下記の流れで行われます。
- 電柱から光ファイバーを自宅まで引っ張って、自宅の外壁にビス留め
- エアコンのダクト・電話配管の中を通して光ファイバーを宅内に導入する(それらが使えない場合は小さな穴をあけて宅内に導入)
- 宅内に光コンセントを設置してONUを設置して完了
だいたいの場合、1時間程度で全ての工程が完了し、あとは設定をすればインターネットが使えるような状態になります。
光ファイバーを導入した後の接続イメージは下記のような感じです。

工事は全て業者が行ってくれるため、ユーザー自身で光ファイバーを引っ張ったりする必要はありませんが、工事をスムーズに終わらせるために、事前にONUをどこに設置するかは考えておくようにしましょう。
インターネット接続は無線(Wi-Fi)ですればONUの設置場所はあまり関係ありませんが、電話の親機はONUの近くに置くことになります。
また、LANケーブルでしか接続できない機器をお持ちの場合には、ONUからその機器までケーブルを引っ張る必要が出てきます。
ONUをどこに置くかで、光ファイバーをエアコンのダクトから導入するのか、電話配管から導入するのか、穴をあけて導入するのか工事内容が変わってくるので、事前に決めておいて、工事が始まる前に業者に伝えておくとスムーズに工事が終わります。
あと、賃貸の戸建て住宅に住んでいる方の場合には、事前に大家さんか賃貸の不動産会社に、光回線を導入する許可を忘れずに取っておくようにしましょう。

事前に市販のWi-Fiルーターを購入してしまわないよう注意して下さい!
集合住宅の場合の工事内容
auひかりを集合住宅に導入する場合の工事内容は、極めてシンプルです。
既に建物にauひかりの設備が導入されている場合には、『マンションタイプ』という戸建てよりも安い料金プランで利用することが出来ます。
このプランが利用できる場合は、大家さんや賃貸の不動産会社に導入する許可を取る必要もありません。(そもそも大家さんが全部屋でauひかりが使えるように建物全体に設備を導入しているため)
集合住宅にauひかりを導入する工事の流れは下記の通りです。

- 工事業者が建物の共用部分から、該当の部屋まで光ファイバーを引っ張ってくる
- 部屋の中に光ファイバーを導入し、光コンセントを設置
- 光コンセントにONUを設置して完了
建物や部屋によっては、既に部屋の中の光コンセントまで光ファイバーが来ている場合があるので、その場合は1番目と2番目の工程は省略されます。
所要時間としては、全工程を行った場合でも基本的に30分程度で工事は完了します。
マンションタイプの工事の場合は特に注意点はありませんが、建物によっては通信設備が入っているMDF室(エムディーエフ)という部屋に、大家さんか管理会社でしか開けることができない鍵がかかっている場合があります。
ここに鍵がかかっている場合には、事前に工事業者から「工事当日に鍵を開けておいて下さい」と依頼されるので、忘れずに大家さんか管理会社に連絡をするようにしましょう。
この鍵の手配を忘れてしまい、工事が出来ずに業者が帰ってしまうということがよくあるので、ご注意を。

鍵がかかっていない建物もあれば、業者が持っている『共通鍵』という鍵であけられる建物もあります!
対応が必要なのは、あくまでも業者から事前に「鍵をあけておいてください」と依頼があった場合だけです!
auひかり工事完了後に行う機器の接続設定
auひかりの工事は、業者がONUを光コンセントに接続するところまで行います。(無派遣工事の場合はONUの設置もご自身ですることになる)
それ以降の機器の接続設定に関しては、ユーザー自身で行う必要があります。
下記は、KDDIが公開している接続設定を説明した動画です。
基本的には、【機器の電源を入れる⇒ケーブルでONUとホームゲートウェイをつなげる⇒電話機やパソコンをケーブルでつなげる】これだけです。
それ以外の設定が必要なのは、Wi-Fiを利用する場合です。
Wi-Fiを利用する場合は、自動的にWi-Fiが飛び始めるので、あとはお持ちのパソコンやスマートフォン・タブレットで、Wi-Fiのパスワードを入力する必要があります。
もし、設定がどうしても不安だという方は、auひかり公式で『かけつけ設定サポート』(有料)というサービスもありますので、そちらの利用も検討してみて下さい。
また、auひかりでは『GMOとくとくBB、So-net、BIGLOBE、@nifty、AsahiNet、DTI、@TCOM、au one ne』という8つのプロバイダーから利用するプロバイダーを選択できますが、プロバイダー側で無料で設定サポートを行っている場合もあります。
auひかりの申込みから開通までの期間の目安
auひかりは申込んだらすぐに使えるようになるわけではありません。
これはauひかりに限らずどの光回線でも同じですが、申込みから工事まで若干の日にちが必要になります。
目安としては下記の通り。
- 戸建ての場合=申込みから2・3週間
- 集合住宅の場合=申込みから2週間程度
引越しや光回線の乗換えなどで、「ネットが使えない期間が出ると困る」という方は、出来るだけ早めに申込んでおくようにしましょう。
【auひかりキャンペーン】
【補足】auひかりの工事が出来ないor開通が遅れるケース
auひかりは申込み後、平均で2週間程度で使えるようになりますが、必ずしもその日程を目安として使えるようになるわけではありません。
工事が出来ない場合や開通が遅れてしまうケースも少なからずあります。
多いのが以下に該当するような場合です。
- 戸建て・マンション共通=住所の登録がない場合
- 戸建て=地下配線の地域の場合(電柱に光ファイバーが通っていない地域)、国道や県道をまたいだ工事が必要になる場合、他社の敷地をまたぐ工事が必要になる場合…など
- マンション=マンションに設備が入っていない場合…など
運悪く上記のいずれかに該当してしまった場合、開通まで早くても1ヵ月はかかりますし、ケースによっては数ヵ月以上かかる場合もあります。
この場合は、auひかりと同じく“auスマートバリュー”を適用できる光コラボレーションサービスであれば、もっと早く開通できる可能性があります。
上記の光コラボレーションサービスは、NTT東日本・西日本のフレッツ光の設備をそのまま利用していますが、auひかりはKDDI独自の設備を利用しています。
そのため、KDDIの設備(auひかり)がダメな場合でも、NTTの設備(光コラボレーション)なら早く工事が出来るという場合が多くあるので、「1日でも早くネットを使いたい」という方はいったん光コラボならどうなのか調べてみることをお勧めします。
【補足】他社光回線からauひかりに乗り換える場合は、工事日の設定に注意
2015年に光コラボレーションサービスが始まって以降、様々な光回線のサービスが増えたことで光回線を乗り換える方が非常に多くなってきています。
その中で、もし、今利用している光回線からauひかりに乗り換えようとしている場合には、工事日の設定に注意が必要です。
auひかりの開通工事と、現在利用している光回線の解約工事は別々に行われます。
乗換えの工事日を予約する時に、現在利用している光回線の解約工事日を、auひかりの開通工事日より前の日付けで設定してしまうと、ネットが使えない期間が出てきてしまいます。
~これだと、7/16から7/17までネットが使えなくなってしまう。
上記のような日程で予約してしまうとネットが使えない期間が出てしまいますし、それに、auひかりの工事日に必ずしも開通するとは限りません。
何らかのトラブルでその日には開通できず、開通まで期間がかかる場合もあります。
auひかりへの乗換えを予約する場合には、現在の光回線の解約工事日よりも後ろの日程で(余裕をもった日程で)、auひかりの開通工事を予約することをお勧めします。
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auひかりは申込み先によって、工事料金が無料になる場合とならない場合とがあるため、特にこの点は注意が必要です。