
悪質な代理店がNTT関係者と偽って、自宅のフレッツ光を勝手に他社光回線に転用させて切り替えてしまうという事例が発生しています。
現実に、この問題で既に行政指導を受けている光回線の事業者や代理店が存在しています。
- U-NEXT社…U-NEXT光という光回線サービスを提供
- Hi-Bit社…光ギガという光回線サービスを提供
そのやり方は極めて悪質です。また、Hi-Bit社にいたっては一度行政指導を受けた後も再び同じような勧誘を行い、複数回にわたって行政指導を受けています。
この記事では、この2社が行ったほとんど詐欺とも言っていい、代理店の勧誘事例をトーク例を交えて解説していきます。

【最新】主要12社の光回線キャッシュバック・キャンペーン一覧
目次
【トーク例】NTTを偽って転用承諾番号を代行で取得する代理店
ここからは悪質な代理店の勧誘事例をトーク例として記載します。

現在フレッツ光の料金が高いと感じることはございませんか?
▲ポイント▲
・「NTT関連の者」と伝えてNTTだと装っている。
・NTTのフレッツ光でお得なプランが出来たと誤認させるような言い方をしている

お得なプランというのは今よりも安くなるプランが出たということかしら?

工事も必要ありませんし、お電話番号も今のままご継続いただけます。
プラン変更には転用というお手続きが必要ですが、特にお客様に何かをしていただくというものでもございません。
▲ポイント▲
転用の手続きでお客様にしていただくことは特にないと伝えている

本当に面倒な手続きは必要ないんですか?

このお手続きをさせて頂くにあたっては、ご本人様の確認として、フレッツ光のIDと契約者名・ご住所の確認を取らせていただいております。
お答えいただいてもよろしいですか?
▲ポイント▲
・転用の手続きを全て代行すると言っている
・転用の手続きに必要な契約者ID等の情報を聞き出している


後ほど書類をお送りいたしますのでご確認ください。お手続きいただき、ありがとうざいました。
悪質代理店による転用詐欺(勝手に光回線を他社に変更されてしまう)の勧誘の特徴
転用という言葉を聞いたことがない方もいらっしゃると思いますので、参考に転用とはどんなものなのか簡単に説明します。
転用とは、フレッツ光から他社光コラボレーションモデルに、工事や機器の変更も不要で簡単に乗り換えられる手続きのこと。
転用の手続きとは | |
---|---|
工事の有無 | 不要 |
機器の変更(ご利用のONUや光電話ルータ) | 不要 |
光電話の番号変更 | 同じ番号のまま継続できます |
フレッツ光の違約金 | 発生しません |
転用にかかる費用 | 手数料の数千円のみ |
手続き方法 | ①NTT東西のWEBサイトもしくは電話の手続きで『転用承諾番号』を取得 ②その『転用承諾番号』をもって、光コラボに申込むのみ |
転用の申込みに必要な手続きは下記の2つだけです。
- 必ず契約者自身がNTT東西のホームページから“転用承諾番号”を取得
- 転用承諾番号を転用先の光回線の事業者に伝えて申し込む
~この際に契約者IDや契約者名・住所等の情報が必要です。
この制度を悪用して、悪質な代理店が勝手にフレッツ光から他社光回線に切り替えてしまうというのが今回の事案。
悪質な代理店がこういった勧誘を行う際の特徴は下記の通りです。
- 「NTT関連の者」とNTT関係者を装って連絡してくる
- 今利用しているフレッツ光回線の「プラン変更」や「契約内容の見直し」といった言葉で説明してくる
- 転用に関する手続きは全て代行で行うと言ってくる
- 転用承諾番号の取得に必要な契約者IDなどの情報を聞き出してくる
それぞれ1つずつ説明していきます。
「NTT関連の者」とNTT関係者を装って連絡してくる
U-NEXT社やHi-Bit社によって、勝手に自宅のフレッツ光回線を他社光回線に転用されてしまった被害者の多くが、電話をかけてきたのが「NTTだと思っていた」と発言しています。
実際はNTTとは全く関係のない悪質な代理店が「NTT関連の者」です等と偽って、連絡をしていたというのが実情。
NTTだと最後まで誤認させて勝手に光回線を切り替えていたというのが行政指導を受けた2社のやり方です。
電話をかけてきた相手が、「NTT関連の者」など、はっきりと「NTT●●(会社名や組織名)の●●(氏名)です」と名乗らない場合、詐欺だと考えるようにして下さい。

今利用しているフレッツ光回線の「プラン変更」や「契約内容の見直し」といった言葉で説明してくる
はじめに「NTT関連の者です」などと名乗って、お客さんにNTTだと誤認させた上で、フレッツ光のプラン変更や契約内容の見直しと説明してくるのが悪質な代理店の常套手段です。
彼らがいうプラン変更や契約内容の見直しというのは、光回線をフレッツ光から他社光回線に切り替える手続きのことです。
そもそも、NTTや他の通信事業者が契約中の利用者に対して電話をかける時、オプションサービスの勧誘など利用者からみたら「料金が上がる」ような電話連絡をすることがはあっても、逆に「料金を下げる」提案の連絡をすることは滅多にありません。
「プラン変更することで料金が下がります」等といった甘い勧誘がきたら、間違いなく裏があると考えたほうがいいでしょう。
転用に関する手続きは全て代行で行うと説明してくる
転用の手続きは、必ず“契約者”自身が行わなければならないというルールになっています。
転用をするには、先にNTT東西のホームページから“転用承諾番号”を取得しなければなりませんが、これは必ず“契約者自身”が取得しなければなりません。
そうしないと、他人が勝手にあたなの自宅の光回線の契約を変更することが出来てしまうからです。
転用詐欺を行っている悪徳代理店はほとんどの場合、このルールを無視して、転用承諾番号を「弊社で取得します」と言ったり「転用に関する手続きは全て代行で行います」などと言ってきます。
「転用承諾番号を代行で取得する」「転用に関する手続きは全て代行で行う」などという発言が出たら、100%詐欺です。気をつけるようにしてください。
転用承諾番号の取得に必要な契約者IDなどの情報を聞き出してくる
先ほどの説明の補足になりますが、転用承諾番号をNTT東西のホームページから取得する場合、下記の情報が必要になります。
- 契約者ID…CAF、COPから始まる番号
- 契約者名
- 設置場所の住所
代理店がこれらの情報を聞いてきた場合、転用承諾番号を勝手に取得される可能性が極めて高いため、確実にNTTだと確証が持てない場合は、聞かれても絶対に答えないようにしてください。
NTTが連絡してくる場合、必ず「NTT●●(会社名や組織名)の●●です」と明確に会社名や組織名を名乗ります。
「NTT関連の会社の者です」などあいまいな名乗り方をしてきたらそれは代理店です。絶対に契約情報を伝えてはいけません。

悪質な代理店による転用詐欺はまだ続いている。注意を
既にU-NEXT社(U-NEXT光を提供)やHi-Bit社(光ギガを提供)が、上記のような転用詐欺とも言える悪質な勧誘で行政指導を受けているにも関わらず、今でもネット上に「そういった勧誘を受けた」という情報があふれています。
Hi-Bit社は一度行政指導をうけたにも関わらず、同じような勧誘を続けて二回目の行政指導をうけました。
また、それ以外の代理店が行っている可能性もあります。
一度転用してしまうとフレッツ光に戻すことはできません。この手の勧誘の電話には十分にご注意ください。

- ドコモ携帯料金の割引あり!
- au携帯料金の割引あり!
- ソフトバンク携帯料金の割引あり!
- 光回線が使えない方向け!
「転用の手続きは当社で代行します」と言ったらそれは詐欺です。ご注意を。