ソフトバンク光には、定額制のプランの他に、『ファミリー・ライト』という二段階定額のプランがあります。
二段階定額の『ファミリー・ライト』に関しては、簡単に言うと下限と上限の料金(通信量)が設定されていて、ネットを利用して通信量が上がっていくごとに料金も上がっていくプランのことです。
使い方によっては、定額制よりも料金が安くなる場合もありますし、逆に定額制よりも料金が高くなってしまう場合もあります。
この記事では、ソフトバンク光の二段階定額『ファミリー・ライト』に関して詳しく解説をしていきます。
目次
ソフトバンク光の定額制のプランのインターネット速度・月額料金・通信量
ソフトバンク光の二段階定額『ファミリー・ライト』プランを説明する前に、まずは定額制のプランについて、インターネット速度や月額料金・通信量について、簡単に説明をします。
- インターネット速度=最大1Gbps
- 月額料金(戸建て)=5,720円(プロバイダー料金込み)
- 通信量=無制限で利用可能
定額制のプランと二段階定額の『ファミリー・ライト』を比較した時に、大きく変わってくるのが上記にあげた3つです。
定額制のプランと二段階定額のプランでは、インターネット速度も違えば、月額料金や利用できる通信量もガラリと変わってきます。
ソフトバンク光の『ファミリー・ライト』と『定額制』プランのインターネット速度・月額料金・通信量の違い
次に、ソフトバンク光の二段階定額『ファミリー・ライト』を定額制のプランと比較しながら説明していきます。
定額制のプランとの違いをざっと表したのが下記の表です。
(ファミリー・ライトは戸建て住宅限定のサービスのため、定額制の戸建てプランと比較しています)
定額制プラン (戸建て) | ファミリーライト (戸建て限定) |
|
---|---|---|
インターネット速度 | 最大1Gbps | 最大100Mbps |
月額料金 | 【完全定額】 5,720円 | 【二段階定額】 4,290円~6,160円 ⇒3GBまでの利用で4,290円 ⇒9GBの利用で5,850円 ⇒10GB以上の利用で6,160円 |
利用できる通信量 | 無制限 | 無制限だが、9GB以上使うと定額制のプランより料金が高くなってしまう |
ソフトバンク光の『定額制』のプランと『ファミリー・ライト』では、何から何まで丸っきり仕組みが違います。
この仕組みをよく理解せずに、「あまりインターネットを使わないからファミリー・ライトでいいや」と適当に契約してしまうと、あとから後悔することになる可能性大です。
ここから、それぞれのプランの違いや共通点・注意点などを詳しく説明していきます。
【違い】インターネット速度の違い
先ほど表で記したように、定額制のプランと二段階定額の『ファミリー・ライト』ではインターネットの最大速度が丸っきり違います。
定額制のプランは最大1Gbps(1,000Mbps)なのに対し、『ファミリー・ライト』は最大100Mbpsです。
これに伴って、インターネットの実測値(実際に出る速度)も大きく変わってきます。
- 定額制(最大1Gbps)=実測値の平均100~200Mbps
- ファミリー・ライト(最大100Mbps)=実測値の平均30~50Mbps
上記はLANケーブルでつないだ場合の実測値の平均ですが、最大100Mbpsのファミリー・ライトでも「30~50Mbpsも出れば十分」と感じる方もいらっしゃると思います。
ただし、それはあくまでも“LANケーブルでつないだ場合”の話です。
ご自宅で無線(Wi-Fi)を利用する場合は、ファミリー・ライトの実測値だと「Wi-Fiが遅くてまともに使えない」という状況になる可能性があります。
無線(Wi-Fi)は飛ばす距離が長ければ長いほど、または障害物が多ければ多いほど、速度はどんどん低下していきます。
その時に、大元で実測値として100~200Mbps出ているか(定額制)、30~50Mbpsしか出ていないか(ファミリー・ライト)では、スマートフォンやパソコンで無線に接続した時の速度がガラリと変わってきます。
例えば、戸建て住宅の1階から2階に無線(Wi-Fi)を飛ばす場合、実測値が100~200Mbps出ている定額制の場合には、環境が悪くてもスマートフォンやパソコンで10Mbps前後のインターネットを利用できることが多いです。
そこまで高速ではなくても、10Mbpsも出ていれば動画を視聴しても基本的に困ることはありません。
それに対して、大元の実測値が30~50Mbpsしか出ていない『ファミリー・ライト』の場合、同じ環境だとスマートフォンやパソコンで1~5Mbps前後のインターネットにしか接続できない場合があります。
1Mbpsだと、動画を視聴するにしても低画質の動画しか視聴できませんし、インターネット閲覧も少しイライラしてしまう速度です。
そのため、自宅で無線(Wi-Fi)を利用する方の場合、いくらインターネットの利用頻度が高くなくても『ファミリー・ライト』は基本的にお勧めできません。
『ファミリー・ライト』は利用方法によっては定額制より料金が安くなる場合もありますが、料金が安くなっても、まともにインターネットが使えなければ意味がありません!
【違い】月額料金と通信量の違い
次に、定額制のプランと『ファミリー・ライト』の料金と通信量の違いについて、説明していきます。
定額制のプランは、月額5,720円の完全定額で、通信料も無制限で利用できます。
それに対して、『ファミリー・ライト』に関しては、通信量と料金が連動する形で二段階定額になっています。
下限の3GBまでの場合は4,290円、それ以降は100MB利用するごとに26円(1GBごとに260円)加算され、10GB以上使うと上限の6,160円に達する仕組みです。
少しわかりづらいと思いますので、『1GB利用するごとにいくらかかるのか』もっとざっくりと通信量と料金の関係を表したのが下記の表です。
上記の表の中で、8GBのところに【ボーダーライン】という記載をしています。
これは、『この通信量以上使うと定額制プラン(月額5,720円)よりも高くなってしまう』というラインです。
要するに、9GB以上の通信量を消費する方は、二段階定額の『ファミリー・ライト』よりも定額制のプランにしておいたほうがお得ということ。
8~9GBで一体どれぐらいのことが出来るか、わかりづらいと思いますので、下記に目安の画像を載せています。(画像の参考は1GB・3GB・8GB・10GBです)
上記の画像はソフトバンクが公式ページに記載している画像ですが、8GBのところを見ると、いろんなことが出来るように見えるかもしれません。
ただし、上記以外にもパソコンやスマホのアプリの更新やOSのアップデート、それ以外にもインターネットにつないでいる機器のソフトウェアの更新などが必ず発生します。
それを考えると、8~9GBなんてあっという間です。
スマートフォンをお使いの方は、携帯電話のデータ通信プランを5GB前後で契約している方が多いと思いますが、様々な機器をインターネットに接続できる自宅のインターネットは、それとは比べものにならないぐらいの通信量を必要とします。
よほど、「ネットにつなぐ機器が少ない」とか「ネットはたまにしか使わない」というような場合以外は、二段階定額の『ファミリー・ライト』ではなく、定額制のプランにしておくほうが無難です。
そこを検討せずに『ファミリー・ライト』にしてしまうと、ボーダーラインの9GBをあっとういう間に越えて、わざわざ定額制よりも速度が遅いプランに、定額制より高い料金を支払うことになってしまうので、要注意です!
【共通】定額制でもファミリー・ライトでも『おうち割 光セット』は適用可能
ソフトバンクの携帯電話を持っている方が自宅の光回線をソフトバンク光にする最大のメリットは、なんと言っても『携帯電話料金のセット割引を受けられる』という点にあります。
ソフトバンク光で適用できる携帯電話料金割引の『おうち割 光セット』に関しては、家族も含めて最大10台まで割引を受けられるため、家族で利用しているソフトバンク携帯の台数によっては、毎月の割引額が3,000円~4,000円以上になることもあります。
ソフトバンク おうち割 光セットの割引額(1カ月あたり) | |
---|---|
下記は1台あたりの割引額です。ソフトバンク光・ソフトバンクエアーなら、ソフトバンクの携帯電話料金の割引(おうち割 光セット)と、ワイモバイルの携帯電話料金の割引(おうち割 光セットA)を合わせて、家族も含め最大10台まで適用可能です。 NURO光はソフトバンクの携帯電話料金の割引(おうち割 光セット)のみ適用可能です。 |
|
利用プラン | 月あたりの割引額 |
データプランペイトク無制限※6/データプランペイトク50※6/データプランペイトク30※6/データプランメリハリ無制限+※6/データプランミニフィット+※6 データプランメリハリ無制限※6,7/データプランメリハリ※7/データプランミニフィット※7 データプラン50GB+※7/データプランミニ※7 | 永年1,100円割引 |
データ定額 50GBプラス※8/ミニモンスター※8 | 永年1,100円割引 |
データ定額 50GB※8/20GB※8/5GB※8 | 永年1,100円割引 |
データ定額(おてがるプラン専用)※7 データ定額ミニ 2GB※8,9/1GB※8 データ定額(3Gケータイ)※8 | 永年550円割引 |
パケットし放題フラット for 4G LTE※8 パケットし放題フラット for 4G※8 4G/LTEデータし放題フラット※7,10 4Gデータし放題フラット+※7,1 | 永年1,100円割引 |
パケットし放題フラット for シンプルスマホ※8 (iPad 専用)ベーシックデータ定額プラン for 4G LTE※7 (タブレット専用)ベーシックデータ定額プラン for 4G※7 | 永年550円割引 |
備考 | ※6 基本プラン(データ)ではお申し込みできません。 ※7 受付を終了しました。 ※8 新規受付を終了しました。 ※9 スマ放題ライトではお申し込みできません。 ※10 Wi-Fiルーター向け料金プラン |
この『おうち割 光セット』は、ソフトバンク光の定額制のプランでしか適用できないと思われがちですが、二段階定額の『ファミリー・ライト』プランでも適用は可能です。
そのため、「自宅のネットはあまり利用しないけど、おうち割 光セットを適用したい」という方は、定額制よりも『ファミリー・ライト』にしたほうがお得になる場合があります。
【注意】ファミリー・ライトプランではひかりTVは利用できない
光回線を利用した映像サービスで、昔から人気があるサービスと言えば『ひかりTV』が有名です。
この『ひかりTV』に関しては、ソフトバンク光でも利用することが出来ます。
ただし、ソフトバンク光で『ひかりTV』を利用できるのは、定額制のプランのみとなっていて、二段階定額の『ファミリー・ライト』では利用できません。
既に他の光回線で『ひかりTV』を利用していてソフトバンク光に乗り換えを検討している方や、これから新しく『ひかりTV』を申込む予定の方は、『ファミリー・ライト』にしてしまうと『ひかりTV』を利用できなくなってしまうので注意するようにして下さい。
『ファミリー・ライト』をお勧めできない利用方法
ここまで、ソフトバンク光の定額制のプランと二段階定額の『ファミリー・ライト』の違いについて説明をしてきました。
それらも踏まえて、ここから『ファミリー・ライト』をお勧めできない利用方法について、それぞれ解説をしていきます。
お勧めできない① Wi-Fiを利用する場合
自宅でWi-Fiを利用したいという方は、二段階定額の『ファミリー・ライト』はお勧めできません。
先ほど『ファミリー・ライト』の速度に関して説明しましたが、定額制のプランが最大1Gbpsで実測平均が100Mbps~200Mbps前後なのに対して、『ファミリー・ライト』は最大100Mbpsで実測平均が30~50Mbps程度しか出ません。
戸建て住宅でWi-Fiを利用する場合、有線(LANケーブル)でつないだ時の実測値が30~50Mbpsぐらいしか出ていないと、Wi-Fiの速度がまもとに出ないことが多くあります。
戸建てより空間がせまい集合住宅であれば、実測値が30~50Mbps程度でも問題ありませんが、戸建て住宅の場合(特に2階建てや3階建てなど)には、Wi-Fiの速度が大幅に低下する可能性が非常に高くなります。
戸建てでWi-Fiを使うという方は、『ファミリー・ライト』ではなく、速度がより高速の定額制のプランにしておくほうが無難です。
お勧めできない② オンラインで動画を視聴する場合
年々とテレビ離れが進んでいる中、インターネットを通じて動画を視聴する機会がどんどん多くなってきています。
AmazonプライムビデオやNetflixなどの定額制の動画配信サービスを利用する方も多くなってきていますし、Youtubeなどの動画共有サイトの再生数もどんどん増えてきているのが現状です。
こういったオンラインで動画を視聴できるサービスは、二段階定額の『ファミリー・ライト』でも使うことは出来ます。
ただし、オンラインで動画を視聴すると、あっという間に大量のデータ通信量を消費します。
1時間もハイビジョンの動画を視聴すると、2GB~3GBといった大量のデータ通信量を一気に消費してしまいます。
『ファミリー・ライト』プランは、データ通信量を使えば使うほど料金が上がり、9GB以上のデータ通信量を使うと定額制のプランよりも料金が高くなってしまうプランです。
オンラインで動画を視聴するという方は、『ファミリー・ライト』ではなく定額制のプランのほうがお勧めです。
お勧めできない③ インターネットに接続する機器が多い場合
自宅にインターネットに接続できる機器を多く持っている場合も『ファミリー・ライト』はお勧めできません。
先ほども説明しましたが、パソコンやスマートフォンをはじめとしたインターネットに接続できる機器の多くは、システムやアプリのアップデートを必要とします。
これらはアップデートする際に、大量のデータ通信量を必要とします。
スマートフォンをお持ちの方は携帯電話会社とデータ通信量5~7GBぐらいのプランで契約している方が多いと思いますが、自宅でインターネットに接続できる機器を多く持っている場合、アップデートで発生するデータ通信量はその比ではありません。
パソコン1台のOSやアプリのアップデートだけで、月に5GB以上消費することもざらにあります。
インターネットに接続できる機器をたくさん持っている場合には、『ファミリー・ライト』ではなく定額制のプランに加入しておいたほうが無難です。
『ファミリー・ライト』をお勧めできる場合とは?
ソフトバンク光の『ファミリー・ライト』は、一見すると定額制よりも安く使えるように見えるかもしれませんが、ほとんどの方にとっては定額制プランよりも料金が高くなってしまうプランです。
というのも、定額制のプランが月額5,720円なのに対して、データ通信量に応じて料金が変わる『ファミリー・ライト』を利用すると、定額制プランの料金を超えてしまう場合のほうが圧倒的に多いからです。
上記の通り、『ファミリー・ライト』で9GB以上のデータ通信量を使うと定額制プランよりも料金が高くなります。
「9GBなんて使わないよ」と思っていても、インターネットに接続できる機器を複数もっている場合、システムのアップデート等で9GBなんてあっとういう間に超えます。
その場合、「料金を安くするためにファミリー・ライトにした」のに、わざわざ定額制プランよりも遅い速度のサービスに(定額制は最大1Gbps・ファミリーライトは最大100Mbps)、より高い料金を払うという本末転倒なことになりかねません。
ソフトバンク光の『ファミリー・ライト』は、下記の4つの条件の全てに合致する方にのみお勧めです。
- Wi-Fiを利用しない
~ファミリー・ライトは速度が遅いため、Wi-Fiを飛ばすと速度がより遅くなる
- インターネットは時々しか使わない
- 動画視聴など通信量が多く発生する使い方はしない
- インターネットに接続する機器が少ない
上記のどれか1つでも条件にあてはまらない場合には、『ファミリー・ライト』ではなく、定額制のプランに加入しておくほうが無難です。
これはソフトバンク光の『ファミリー・ライト』に限った話ではありませんが、光回線の二段階定額のプランは、ほとんどの場合、定額制よりも逆に高くなってしまうので注意するようにして下さい。
基本的に、ソフトバンク光の『ファミリー・ライト』はお勧めしません。
今のインターネットの使い方を考えた場合、まず相当な確率で9GB以上のデータ通信量が発生し、定額制のプランよりも料金が高くなってしまうからです。
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