集合住宅で光コンセントがなければ派遣工事?というのは間違い

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当サイトの管理人
光回線の工事に関しては、多くのサイトで「光コンセントがあれば無派遣工事、なければ派遣工事」と説明していますが、それは正解でもあり、誤りでもあります。

光コンセントがなくても無派遣工事になる場合は多くあります。

光回線の工事で勘違いしている方が多いのが、派遣工事や無派遣工事の切り分けです。

勘違いしている方が多いのは、光回線のことを解説している様々なサイトで「光コンセントがあれば無派遣工事、光コンセントがなければ派遣工事」と説明しているから。

戸建てだとこの認識で判断しても問題ありませんが、集合住宅だと光コンセントがなくても無派遣工事可能な場合が多くあります。

この記事では、集合住宅で光回線を利用する際に使われる差し込み口や無派遣工事の可否に関して、説明をしていきます。

この記事は、NTTのフレッツ光やNTTの光回線の設備を利用した光コラボレーションモデル全般に該当します。
NTT以外の光回線の設備を用いているauひかりやNURO光、西日本の電力会社の光回線には該当しません。
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集合住宅は光回線の設備方式により、利用する差し込み口が異なる

NTTの設備を利用したフレッツ光や光コラボレーションモデルでは、戸建てと集合住宅で月額料金が異なってきます。

集合住宅のほうが、戸建てよりも月額で1,000円以上安いのが一般的です。

これは集合住宅の場合、戸建てとは違う光回線の設備を導入して『建物みんなで共有して使える』ようになっているから。

集合住宅に光回線の設備を導入する方式は下記の3パターンあり、パターンによって速度も異なってきます。

集合住宅の光回線の設備方式
  1. 光配線方式…速度は最大1Gbps
  2. VDSL方式…速度は最大100Mbps
  3. LAN配線方式…速度は最大100Mbps

NTTが普及を強くすすめているのが光配線方式です。

普及率は建物全体の5割~6割といったところ。

建物によっては、光配線方式ではなくVDSL方式やLAN配線方式しか入っていない場合も多くあります。

それぞれの光回線の設備方式ごとに、利用する差し込み口も変わります。

集合住宅の光回線の設備方式による差し込み口の違い
  • 光配線方式…光コンセント
  • VDSL方式…モジュラージャック(スプリッタという分岐器をつけることが多い)
  • LAN配線方式…LANコネクタ(LANケーブルを直接差し込める)

一番はじめに「光コンセントがあれば無派遣工事で、光コンセントがなければ派遣工事という説明は、正しくもあり誤りでもある」と伝えたのはこの為です。

光コンセントは、光配線方式が導入されている建物でなければ利用しません。

その為、VDSL方式やLAN配線方式で「光コンセントはないけど無派遣工事だった」といったことが実際によく起こります。

VDSL方式とLAN配線方式で無派遣工事になるかどうかはわかる?

先ほど、VDSL方式はモジュラージャックを利用し、LAN配線方式はLANコネクタという差し込み口を利用するという説明をしました。

では、これらがあれば、VDSL方式やLAN配線方式でも無派遣工事が可能になるのでしょうか?

答えは否です。

VDSL方式やLAN配線方式は、部屋の中の差し込み口でそれらを使うだけであって、大事な点は『集合住宅の集合設備のところで、あなたのお部屋で光回線が使えるようになっているかどうか』という点です。

具体的には、集合住宅にはMDF盤といって全ての部屋の通信系統をまとめている部分があります。

そのMDF盤から、あなたの部屋までの設備が光を使えるようになっていれば無派遣工事が可能、なっていなければ派遣工事になります。

集合住宅の共有部分の設備がどうなっているのかという話になるので、VDSL方式やLAN配線方式で無派遣工事可能かどうかというのは、光回線の事業者に確認しなければ絶対に分かりません。

無派遣工事と派遣工事だと工事料金がだいぶ違いますから、気になる方は光回線の事業者に電話して確認してみましょう。

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ちなみに、フレッツ光や各光コラボレーションサービスは全て同じ設備を使っている為、どこか1社で無派遣工事可能と言われたら、他の光回線でも無派遣工事が可能です!(NTTの設備を使っていれば)

光コンセントを利用する光配線方式の普及をNTTは勧めているが導入できない建物もある

NTT東日本・西日本は、自らもフレッツ光を提供し、ドコモやソフトバンクを筆頭にかなり多くの会社に光回線の設備を貸し出していますが、NTTは光配線方式の普及を強く進めています。

VDSL方式やLAN配線方式に対し、光配線方式は下記のメリットがあるからです。

  • VDSL方式やLAN配線方式が最大100Mbpsの速度しか出ないのに対し、光配線方式は最大1Gbpsの速度で使える
  • 光配線方式でしか利用できないサービスが多い(地デジサービス等)

ただ、実際には光配線方式を導入しようとしても、設備上不可能で仕方なくVDSL方式やLAN配線方式を導入しているという建物もかなり多くあります。

その為、「光コンセントがないから派遣工事になる」と単純には考えずに、まずは光回線の事業者にVDSL方式やLAN配線方式で無派遣工事可能かどうかも含めて、確認することをお勧めします。