
既に光回線の工事料金の支払いを終えた方、分割払いで支払い中の方、またこれからお申込みされてお支払いする方、それぞれ光回線の工事料金に不満を感じている方も多くいらっしゃると思います。
光回線の工事料金は無派遣工事だと安く済みますが、派遣工事になると、それなりの費用がかかりますから不満にも感じますよね。
引越し先で新しく光を申込んだら、工事料金で16,500円もかかると言われた…
前に別の建物で光を使った時は2,200円だったのになんで今回は16,500円もかかるの?
全然わからない…
そんな方の為に、この記事では、なぜ担当者が自宅にやってくる派遣工事と、担当者がこない無派遣工事に別れるのか、光回線の工事料金が決まるからくりを説明していきたいと思います。
ただし、先に言っておきますが、光回線の工事料金に納得がいかない方がこの記事を読まれて、派遣工事になるからくりを知ってしまうと、より納得がいかなくなりイライラするという方もいらっしゃると思います。
この記事で説明する光回線の工事料金が決まる仕組みは、フレッツ光とフレッツ光回線をNTT東西から借り受けて利用している光コラボレーションモデル(ドコモ光、SoftBank光、OCN光など数百社の光回線)が対象です。
auひかりやNURO光、西日本の電力会社の光回線など、NTTの設備を利用していない光回線は該当しません。

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目次
光回線の工事料金の相場
先に光回線の工事料金の相場をご説明します。
工事料金の相場としては、フレッツ光やその設備を利用した光コラボレーションモデル(ドコモ光やSoftBank光)だと、だいたい無派遣工事が2,200円、派遣工事が戸建てだと19,800円、マンションだと16,500円で設定しているところが多いです。
これは実際に工事をしているのが各光コラボレーションモデルの会社ではなく、NTTが管轄して行っているから。
NTTが下請けの業者に依頼をして工事を行っています。その為、大体どの光回線も似たりよったりの工事料金で設定しています。
ちなみに、光コラボレーションサービスの工事はNTTの下請け業者が行っているため、かかる工事コストは変わりません。
ただ、光コラボレーションサービスの事業者側で、それぞれ工事料金を自由に設定できるようになっているので、工事料金はサービスによってばらばらです。
派遣工事の場合は、分割支払いが出来る光回線サービスも多いですが、16,500円以上かかるとなると、それでもやっぱり高く感じますね。
光回線の工事で派遣工事になる場合と無派遣工事になる場合の違い
光回線の工事で派遣工事になる場合と無派遣工事になる場合で何が違うのか。答えは簡単です。
それだけです。
既に部屋の中まで光が利用できる環境が整っていれば、安い工事料金で済む無派遣工事になりますし、整っていなければ、高い工事料金がかかる派遣工事で光ファイバーの導入や光コンセントの設置等をすることになります。
光回線を解約されたことがある方ならわかると思いますが、特に集合住宅の場合、解約時は機器の返却だけを行って光の設備は残したままにするというケースがほとんどです。

何らかの理由で設備を残置できない建物であったり、お客様から「必ず撤去して欲しい」という申告がない限りは、次の利用者(入居者)の為に、部屋内に導入してある光ファイバーや光コンセント等の設備は残します。
その為、誰かが一度高い費用を負担をして派遣工事で光の設備を導入してしまえば、次の入居者からは無派遣工事で機器をつないだり外したりするだけで開通・解約が可能になります。
では、次の入居者さん以降の為に、誰が派遣工事の費用を負担するのかといえば、それは光の設備が部屋まで整っていない時に申し込んだ方です。
例えば、あなたが今回派遣工事になると言われた場合、あなたが一度高い料金を負担して派遣工事で光回線を開通させれば、次の入居者さん以降は無派遣工事で安い工事料金で開通させることができます。
この点は、私は個人的にすごいおかしいと思います。
だって、自分が派遣工事の料金がかかると言われたら、次の入居者さん達が無派遣工事で安い工事料金で開通できるように、自分が高い費用を負担しなければならないんですよ?
逆に考えれば、例えば自分が集合住宅に引越しをして光回線を申込んだ時に「無派遣工事で開通可能です」と言われたら、それは以前に住んでいた誰かが派遣工事の工事料金を負担してくれたおかげと考えられなくもないですが。
普通は、光回線をより使ってもらえるように通信事業者自身が負担すべきだと思いますが、このNTT東西の「お客さんに費用を負担してもらって設備を普及させていこう」というやり方は正直あまり好きではありません。
この仕組みや考えは、昔の電話加入権と全く同じように感じます。
一度派遣工事の費用を負担した後に別の建物で無派遣工事だったという方ならいいですが、派遣工事⇒派遣工事と続くと、NTTの光回線の設備を普及させる為に、支払う工事料金の負担が全ユーザーで平等にはなりません。


基本的に、NTT東西は解約時に設備を撤去しないで再利用することを推奨しています。
だから、特別な事情がない限りは、設備はそのまま残して次の入居者からは無派遣工事での開通になります。

次の人達の為にと考えたら納得できる気もしますが、納得できない気もします…
一番派遣工事になりやすいのはマンションでVDSL方式という集合住宅向けの光設備が入っている場合
マンションタイプの場合、光回線を集合住宅に導入する方式として、光配線方式・VDSL方式・LAN配線方式と3つに分かれています。
これは、建物自体にどういう設備が入っているかで決まる為、入居される方がどの方式がいいと選べるわけではありません。
はっきりとした数字を把握しているわけではありませんが、10年近く固定通信サービスの販売に携わってきた中で見てきた感覚から言うと、集合住宅に入っている設備の比率は、光配線方式が6:VDSL方式が3:LAN配線方式が1ぐらいの割合だと思います。
(地域によって異なります。)
このうち、光配線とLAN配線方式に関しては、先ほど説明した通り、誰かが一度光回線を派遣工事で開通させてしまえば、次の入居者からは無派遣工事で開通させることができます。
光の設備とアナログの電話の設備が差し込み口等も含めてそれぞれ別になる為、光の設備とアナログの設備をそれぞれに分けて残しておくことが可能です。
派遣工事になる可能性が一番高く、一番厄介なのがマンションタイプの3割近くを占めているVDSL方式というタイプ。
このタイプ、アナログの電話の差し込み口と同じモジュラージャックを利用して光を利用する方法ですが、光の設備とアナログ電話の設備を同時に残しておくことができません。
その為、誰かが一度光回線を派遣工事で開通させてしまえば、次の入居者からは無派遣工事で開通させることができるという法則が成り立ちません。
簡単に言うと下記のようなことが繰り返し起きます。
⇒光回線を希望=残っている光の設備をそのまま使い無派遣工事で開通
⇒アナログ回線を希望=“光の設備を撤去”し、アナログの設備に変更
⇒光回線を希望=“アナログの設備を撤去”し、派遣工事にて光の設備に変更
⇒アナログ回線を希望=残っているアナログの設備をそのまま使い無派遣工事で開通
光とアナログの設備をそれぞれ独立して残しておくことができない為、入居者が変わる度に、光回線⇒アナログ⇒光回線などと設備が変わっていきます。
例えば、下記のような流れであなたが入居したとします。
1人目の入居者が該当の部屋で初めて光を開通⇒2人目も光⇒3人目も光⇒4人目であるあなたの前入居者がアナログの固定電話のみを利用(この時に光の設備は一度撤去される)
この場合、1人目の入居者は派遣工事の料金を払って光を開通していますが、2人目と3人目は1人目が派遣工事で開通させた光の設備をそのまま利用し、無派遣工事で開通しています。
そして、4人目となるあなたの前入居者は、光を使わずにアナログの固定電話のみを利用したとなると、VDSL方式は光とアナログの設備を同時に残しておくことができない為、その時に光の設備は全て撤去されてしまっています。
その為、あなたが光回線を申込んだ場合は、派遣工事の高い工事料金を払って、改めて光の設備を導入せざる得ない状況になります。
こんなケースまれだと考える方もいるかもしれませんが、マンションタイプの3割近くがこのVDSL方式です。
これに該当してしまうケースは実際はかなり多くあります。
工事料金に納得がいかなくても支払うしかない。そういう時はキャッシュバック等で補てんを
ここまで、工事料金の仕組みを簡単に説明してきましたが、NTTがユーザに費用を負担させて設備を構築させているというのと、前入居者によって工事料金が変わってしまうという仕組みに納得がいかない方もいらっしゃるとは思います。
ただ、納得がいかなくても、全員が同じ仕組みで負担をしていますので、支払うしかありません。
それでも納得がいかないという方は、工事料金の無料キャンペーンを行っている光回線サービスを申込むか、もしくはキャッシュバック等を行っている光回線サービスを申込んで工事料金の負担を補てんするしかないと思います。

工事料金の負担を取り戻すならお得なキャンペーンをやっているところに申し込むしかないですね!
ちなみに、光回線最大手のサービスは、代理店や公式サイトで工事費無料キャンペーン・キャッシュバック等を行っています。
下記のページにそれぞれの光回線の代理店や公式サイトが行っているキャンペーンをまとめてありますので、把握しておきたい方は参考までにご参照ください。

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- au携帯電話料金の割引あり!(西日本エリア限定)
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「派遣工事の料金が高い」と考えている方がこの内容を知ると、余計に納得できなくなるかもしれません。