ソフトバンク光は、ソフトバンクの携帯電話を利用している方にとっては、かなりお得な光回線です。
ただ、意外と、『ソフトバンクの携帯を利用していないのにソフトバンク光を使っている』という方が多くいらっしゃいます。
特に多いのは下記のようなケースです。
- ソフトバンク以外の携帯電話を利用しているが、フレッツ光×プロバイダーYahoo BBからの乗り換えでソフトバンク光にした
- ソフトバンク以外の携帯電話を利用しているが、Yahoo BBのADSLからの乗り換えでソフトバンク光にした
- 途中で携帯電話をソフトバンクから他社に変えたが、自宅の光回線はソフトバンク光のままにしている
もし、『ドコモやauの携帯電話を利用しているのに、自宅の光回線はソフトバンク光にしている』という方の場合、それは毎月の通信費を損してしまっている状況です。
auの携帯電話を利用している方は、ビッグローブ光に乗り換えた方が、料金的にかなりお得になります。
この記事では、ソフトバンク光からビッグローブ光へ乗り換えるメリットやデメリット、注意点や手続き方法について、詳しく解説をしていきます。
目次
ソフトバンク光からビッグローブ光へは『事業者変更』で簡単に乗り換えられる
光回線の乗り換えと聞くと、『手続きが面倒』とか『かなりの費用がかかる』というイメージを持っている方が多いですが、ソフトバンク光からビッグローブ光への乗り換えは、びっくりするぐらい簡単です。
ソフトバンク光もビッグローブ光も、いわゆる『光コラボレーションサービス』というサービスで、どちらもNTTからフレッツ光の設備や端末を借りて提供されているサービスです。
光電話や地デジサービスも、フレッツ光のサービスを借りて提供されています。
(ソフトバンク光の電話サービスには、一部にそうではないサービスもあります)
この二つのサービスは、設備や端末はNTTの同じものを借りて提供されているため、乗り換えてもそれらが変わりません。
そのため、『事業者変更』という手続きをとることで、工事不要で簡単に乗り換えることができます。
事業者変更の手続きとは | |
---|---|
工事の有無 | 不要 |
機器の変更(ご利用のONUや光電話ルータ) | 不要 |
光電話の番号変更 | 同じ番号のまま継続可能 |
事業者変更にかかる費用 | ●転出(解約する)光回線でかかる費用 ~転出事務手数料=平均で3,300円 ~違約金 ●転入(乗り換える)光回線でかかる費用 ~事務手数料=平均で3,300円 ※上記は平均であり、転出する光回線・転入する光回線で費用は若干異なります。 |
手続き方法 | ①変更前の光コラボ事業者に連絡し、『事業者変更承諾番号』を取得 ②その『事業者変更承諾番号』をもって、変更したい光コラボorフレッツ光に申込む |
『事業者変更』で、ソフトバンク光からビッグローブ光に乗り換える場合、
- 工事不要で簡単に乗り換えられる
- 工事が必要ないため、乗り換えの費用が安く済む
- 光電話の番号をそのまま継続できる
- 利用している回線終端装置や光電話ルーターといった端末も変わらない
上記のようにかなり多くのメリットがあります。
また、乗り換えの手続きも非常に簡単で、
- ソフトバンク光で『事業者変更承諾番号』を取得する
- ビッグローブ光を申し込んで、『事業者変更承諾番号』を伝える
この二つの手続きだけで、簡単に契約を切り替えることができます。
ソフトバンク光から、NTTの設備を借りた『光コラボレーションサービス』以外に乗り換える場合、工事も必要ですし、光電話の番号も変わってしまう場合が多いです。
それと比べると、ソフトバンク光からビッグローブ光への乗り換えは、かなりハードルは低めです。
光コラボレーションサービス以外だと、
- auひかり(KDDIの設備で提供されている)
- NURO光(ソニーグループの設備で提供されている)
- コミュファ光・eo光・メガ・エッグ・ピカラ光・BBIQ(西日本の電力会社の設備で提供されている)
などがあります。
ソフトバンク光からビッグローブ光に乗り換える3つのメリット
ソフトバンク光からビッグローブ光への乗り換えは、デメリットもありますが、メリットも多くあります。
メリット① auスマートバリューでau携帯電話料金が安くなる
ソフトバンク光からビッグローブ光へ乗り換える最大のメリットは、何と言っても『auスマートバリューを適用できる』という点にあります。
ソフトバンク光はソフトバンクの携帯電話がお得になる光回線ですが、ビッグローブ光はauの携帯電話がお得になる光回線です。
auの携帯電話を利用している方がビッグローブ光を利用した場合、下記の携帯電話料金の割引を適用することができます。
auスマートバリューの割引額 | 月あたりの割引額 |
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下記は携帯電話1台あたりの割引額です。au携帯電話料金の割引(auスマートバリュー)×UQモバイルの携帯電話料金の割引(自宅セット割)を合わせて、家族も含め最大10台まで割引を適用可能です。 | |
利用プラン | 月あたりの割引額 |
使い放題MAX 5G ALL STARパック2 使い放題MAX 5G/4G DAZNパック 使い放題MAX 5G/4G ドラマ・バラエティパック 使い放題MAX 5G/4G Netflixパック(P) 使い放題MAX 5G/4G Netflixパック 使い放題MAX 5G with Amazonプライム 使い放題MAX 5G/4G auマネ活プラン 5G ALL STARパック2 auマネ活プラン 5G/4G DAZNパック auマネ活プラン 5G/4G ドラマ・バラエティパック auマネ活プラン 5G/4G Netflixパック(P) auマネ活プラン 5G/4G Netflixパック auマネ活プラン 5G with Amazonプライム auマネ活プラン 5G/4G | 翌月から 永年1,100円/月割引 |
スマホミニプラン 5G/4G | 翌月から 永年550円/月割引 |
<新規受付終了 スマホプラン> 使い放題MAX 5G ALL STARパック データMAX 5G ALL STARパック データMAX 5G/4G LTE ドラマ・バラエティパック データMAX 5G/4G LTE Netflixパック データMAX 5G Netflixパック(P) データMAX 5G with Amazonプライム データMAX 5G/4G LTE auデータMAXプランPro auデータMAXプラン Netflixパック auデータMAXプラン auフラットプラン30 auフラットプラン25 NetflixパックN auフラットプラン25 Netflixパック auフラットプラン20N auフラットプラン20 auフラットプラン7プラスN auフラットプラン7プラス auフラットプラン5(学割専用) | 翌月から 永年1,100円/月割引 |
<新規受付終了 スマホプラン> ピタットプラン 5G/4G LTE 新auピタットプラン | データ容量 1GB超~7GB:翌月から永年550円/月割引 ※データ容量~1GBご利用の月は割引適用されません。 |
<新規受付終了 スマホプラン> ピタットプラン 5G/4G LTE(s) | データ容量 2GB超~20GB:翌月から永年550円/月割引 ※データ容量~2GBご利用の月は割引適用されません。 |
<新規受付終了 スマホプラン> auピタットプラン auピタットプラン(s) | データ容量 ~2GB:翌月から永年550円/月割引 ※auピタットプラン(シンプル)でデータ容量~1GBご利用の月は割引適用されません。 2GB超:翌月から永年1,100円/月割引 |
<新規受付終了 スマホプラン> auピタットプランN(s) | データ容量 ~2GB:翌月から永年550円/月割引 2GB超:翌月から永年1,100円/月割引 |
<新規受付終了 ケータイ・タブレット・データ定額> データ定額10/13/30 | 翌月以降最大2年間2,200円/月割引 3年目以降永年1,027円/月割引 |
<新規受付終了 ケータイ・タブレット・データ定額> データ定額5/8/20 LTEフラット | 翌月以降最大2年間1,551円/月割引 3年目以降永年1,027円/月割引 |
<新規受付終了 ケータイ・タブレット・データ定額> データ定額2/3 ジュニアスマートフォンプラン シニアプラン | 翌月から 永年1,027円/月割引 |
<新規受付終了 ケータイ・タブレット・データ定額> データ定額1 | 翌月以降最大2年間1,027円/月割引 3年目以降永年550円/月割引 |
<新規受付終了 ケータイ・タブレット・データ定額> データ定額10(ケータイ)/13(ケータイ) | 翌月以降最大2年間2,200円/月割引 3年目以降永年1,027円/月割引 |
<新規受付終了 ケータイ・タブレット・データ定額> データ定額5(ケータイ)/8(ケータイ) | 翌月以降最大2年間1,551円/月割引 3年目以降永年1,027円/月割引 |
<新規受付終了 ケータイ・タブレット・データ定額> データ定額2(ケータイ)/3(ケータイ) | 翌月から 永年1,027円/月割引 |
<新規受付終了 ケータイ・タブレット・データ定額> データ定額1(ケータイ) | 翌月以降最大2年間1,027円/月割引 3年目以降永年550円/月割引 |
<新規受付終了 ケータイ・タブレット・データ定額> タブレットプラン20 | 翌月から 永年1,100円/月割引 |
<新規受付終了 ケータイ・タブレット・データ定額> データ定額5/8/20 LTEフラット LTEフラット for Tab/Tab(i)/Tab(L)/DATA(m) | 翌月以降最大2年間1,551円/月割引 3年目以降永年1,027円/月割引 |
割引額は利用しているプランにより異なりますが、この割引は1台の携帯電話だけではなく、家族も含めて最大10台の携帯電話にそれぞれ適用することができます。
仮に、割引額が毎月1,100円のプランで、家族で2台・auの携帯電話を利用していた場合、毎月の割引額は2,200円になります。(同じ条件で3台利用していた場合は、毎月3,300円の割引です。)
プランにより割引の期間が定められている場合もありますが、ほとんどのプランでは『永年』の割引です。(ビッグローブ光を契約している間は割引がずっと続きます)
この『auスマートバリュー』の割引は、ソフトバンク光にしたままだと適用することができません。
auユーザーなのにソフトバンク光を利用しているという場合は、この割引を毎月捨てているという状況に近いです。
そういった方は、『auスマートバリュー』に対応した光回線に、早めに乗り換えるがお勧めです。
ただ、auひかりは『光コラボレーションサービス』ではないため、ソフトバンク光からauひかりへ乗り換える場合、
- 工事が必要
- 光電話の番号も変わってしまう場合が多い
- 設備や端末もガラリと変わる
と、かなり面倒な手続きが必要になります!
インターネットもどちらも最大1ギガと高速です。
メリット② 戸建ての場合、インターネット料金が少し安くなる
ソフトバンク光からビッグローブ光に乗り換えると、戸建住宅にお住まいの場合、インターネット料金が少し安くなります。
- ソフトバンク光=戸建て5,720円
- ビッグローブ光=戸建て5,478円
※光電話はどちらも月額550円です。
※ソフトバンク光は2年契約のプラン、ビッグローブ光は3年契約のプランの料金で記載しています。
ソフトバンク光は、ドコモ光と同じ5,720円の料金設定にしていますが、これは他の光回線を見てもちょっと高めです。
それに対して、ビッグローブ光はもう少し安い料金の設定にしています。
乗り換えると、今より約240円安くなる計算です。
そこまで大きく安くなるわけではありませんが、この点もメリットの一つかなと思います。
メリット③ 【引っ越しが多い方限定】移転工事費が何度でも無料になる
光回線は引越しをすると、引越しの工事費用が発生してきます。(移転先での開通工事が必要になるため)
だいたい工事費用の相場としては、1万円前後の場合が多いですが、東日本⇔西日本をまたぐ移転工事の場合は、2万円前後の費用になるケースもあります。
ビッグローブ光は、3年プランの利用者限定で、移転工事費が何度でも無料です。
ソフトバンク光も今はキャンペーンで無料になっていますが、ビッグローブ光の場合はキャンペーンではなくそもそもが無料です。
ソフトバンク光のように、『キャンペーンで無料』にしているものは、いつキャンペーンが終わるかも分かりませんし、キャンペーンが終了すれば有料になります。
このビッグローブ光だと移転工事費が何度でも無料になるという点は、引越しが多い方にはそれなりに大きなメリットかなと思います。
ソフトバンク光からビッグローブ光に乗り換える2つのデメリット
ソフトバンク光からビッグローブ光への乗換えには、メリットだけではなく、いくつかのデメリットもあります。
デメリット① ソフトバンクの『おうち割 光セット』が適用できなくなる
ソフトバンク光からビッグローブ光へ乗り換える最大のデメリットは、ソフトバンクの『おうち割 光セット』が適用できなくなるという点にあります。
『おうち割 光セット』は、光回線だとソフトバンク光とNURO光のみが対応している割引で、ソフトバンクの携帯電話料金から下記の割引が適用されます。
ソフトバンク おうち割 光セットの割引額(1カ月あたり) | |
---|---|
下記は1台あたりの割引額です。ソフトバンク光・ソフトバンクエアーなら、ソフトバンクの携帯電話料金の割引(おうち割 光セット)と、ワイモバイルの携帯電話料金の割引(おうち割 光セットA)を合わせて、家族も含め最大10台まで適用可能です。 NURO光はソフトバンクの携帯電話料金の割引(おうち割 光セット)のみ適用可能です。 |
|
利用プラン | 月あたりの割引額 |
データプランペイトク無制限※6/データプランペイトク50※6/データプランペイトク30※6/データプランメリハリ無制限+※6/データプランミニフィット+※6 データプランメリハリ無制限※6,7/データプランメリハリ※7/データプランミニフィット※7 データプラン50GB+※7/データプランミニ※7 | 永年1,100円割引 |
データ定額 50GBプラス※8/ミニモンスター※8 | 永年1,100円割引 |
データ定額 50GB※8/20GB※8/5GB※8 | 永年1,100円割引 |
データ定額(おてがるプラン専用)※7 データ定額ミニ 2GB※8,9/1GB※8 データ定額(3Gケータイ)※8 | 永年550円割引 |
パケットし放題フラット for 4G LTE※8 パケットし放題フラット for 4G※8 4G/LTEデータし放題フラット※7,10 4Gデータし放題フラット+※7,1 | 永年1,100円割引 |
パケットし放題フラット for シンプルスマホ※8 (iPad 専用)ベーシックデータ定額プラン for 4G LTE※7 (タブレット専用)ベーシックデータ定額プラン for 4G※7 | 永年550円割引 |
備考 | ※6 基本プラン(データ)ではお申し込みできません。 ※7 受付を終了しました。 ※8 新規受付を終了しました。 ※9 スマ放題ライトではお申し込みできません。 ※10 Wi-Fiルーター向け料金プラン |
上記はソフトバンクの携帯電話1台あたりの割引金額です。
こちらもauスマートバリューと同様、家族も含めて最大10台のソフトバンクの携帯電話に適用されます。
家族でソフトバンクの携帯電話を誰も利用していないという場合は、乗り換えても全く問題ありません。
ただ、下記のようなケースもあると思います。
- 家族で携帯電話を4台利用
⇒内、auの携帯電話が1台
⇒内、ソフトバンクの携帯電話が3台 - 家族で携帯電話を4台利用
⇒内、auの携帯電話が2台
⇒内、ソフトバンクの携帯電話が2台
auの携帯電話を利用していても、『家族でソフトバンクの携帯電話の方が利用台数が多い』という場合、ビッグローブ光への乗り換えはお勧めできません。
というのも、ビッグローブ光に乗り換えれば、auスマートバリューで料金が割引されますが、ソフトバンクの携帯電話から『おうち割 光セット』の割引がなくなってしまうからです。
ソフトバンクの台数の方が多い場合、auスマートバリューの割引より、『おうち割 光セット』の割引額の方が大きくなっていると思います。
また、『家族でauとソフトバンクの携帯電話を同じ台数利用している』という場合も、そこまで乗り換えはお勧めできません。
この場合、乗り換えても毎月の料金が変わらないことが多いため、乗り換えるメリットはそこまでありません。
ソフトバンク光からビッグローブ光への乗り換えは、『家族でauの携帯をメインで利用している』という方に一番お勧めです。
デメリット② 集合住宅の場合は、インターネット料金が少し高くなる
ソフトバンク光からビッグローブ光に乗り換えると、集合住宅の場合、インターネット料金が少し高くなります。
ソフトバンク光は、戸建てはインターネット料金が高めですが、集合住宅はかなり安い料金設定になっています。
- ソフトバンク光=集合住宅4,180円
- ビッグローブ光=集合住宅4,378円
※光電話はどちらも月額550円です。
※ソフトバンク光は2年契約のプラン、ビッグローブ光は3年契約のプランの料金で記載しています。
乗り換えると、毎月約200円インターネット料金が高くなる計算です。
ただ、毎月約200円インターネット料金が高くなっても、それ以上にauスマートバリューの割引が発生する場合は、ビッグローブ光に乗り換えた方がお得になります。
【補足】ソフトバンク光の解約費用はほぼ心配無用
ソフトバンク光からビッグローブ光への乗り換えで、費用面が心配という方もいらっしゃると思います。
この点は、基本的にあまり心配をする必要はありません。
というのも、ビッグローブ光は公式サイトでかなり大きなキャンペーン(キャッシュバックを含む)を行っているからです。
ソフトバンク光で違約金などの解約費用が発生したとしても、キャンペーン・キャッシュバックで、むしろお得になる場合の方が圧倒的に多いです。
ソフトバンク光からビッグローブ光への乗り換えでかかる費用に関しては、後ほど詳細に説明をしていきます。
【まとめ】ソフトバンク光からビッグローブ光への乗り換えがお勧めの方とは
ここまで、ソフトバンク光からビッグローブ光に乗り換えるメリットやデメリットについて説明をしてきましたが、乗り換えがお勧めなのは下記に該当する方です。
- auユーザーでauスマートバリューを適用させたい方
- ソフトバンク光から工事不要で光回線を乗り換えたい方
ここまで説明してきた通り、auスマートバリュー適用できるビッグローブ光は、auの携帯電話を利用している方がお得になる光回線です。
また、ソフトバンク光からビッグローブ光へは、『事業者変更』で工事不要で乗換えられます。
そのため、「光回線を乗り換えてauスマートバリュー適用したいが工事はしたくない」という方には、かなりお勧めです。
逆に、乗り換えをお勧めできないのは、下記に該当する方です。
- 家族も含め、ソフトバンクの携帯をメインで利用している方
- 家族も含め、ドコモの携帯電話をメインで利用している方
ドコモやソフトバンクの携帯電話でもしている方は、ビッグローブ光に乗り換えても、料金的にお得になる点はほとんどありません。
ビッグローブ光は、ドコモやソフトバンクの携帯電話料金の割引に対応していないため、逆に損してしまうケースの方が多いです。
これらの携帯電話を利用している方も、ビッグローブ光への乗り換えはお勧めです!
ソフトバンク光からビッグローブ光へ乗り換える前に確認すべき3つの注意点
ソフトバンク光からビッグローブ光への乗り換えでは、デメリットとまでは言えないものの、注意しなければいけない点がいくつかあります。
注意点① プロバイダーが変わる
ソフトバンク光からビッグローブ光への乗り換えで、利用するプロバイダーは必ず変更になります。
ソフトバンク光のプロバイダーは『Yahoo BB』です。
それに対して、ビッグローブ光のプロバイダーはそのまま『ビッグローブ』です。
ビッグローブ光ではそれ以外のプロバイダーを利用することはできません。
プロバイダーが変われば、利用できるメールアドレスも変更になります。
ソフトバンク光では、下記の二つのメールアドレスを利用することができました。
- @ybb.ne.jp=継続不可
- @yahoo.co.jp=継続可能
【@ybb.ne.jp】というメールアドレスは、有料のオプションサービスである『Yahoo! BB基本サービス』に加入している方だけが利用できるメールアドレスです。
この【@ybb.ne.jp】のメールアドレスは、ソフトバンク光を解約した時点で利用できなくなります。
他のプロバイダーだと、メールアドレスだけ残せるプランがあったりしますが、ソフトバンク光にはそういったプランはありません。
もう1つの【@yahoo.co.jp】というメールアドレスであれば、ソフトバンク光を解約しても継続して利用可能です。
このメールアドレスは、ソフトバンク光だから利用できるメールアドレスではなく、ただの『フリーメールアドレス』です。
ソフトバンク光を解約しても、普通にインターネットからログインすれば利用できます。
特に何の手続きもなく、自動でこのメールアドレスは残ります。
ちなみに、ビッグローブ光では、【@(サブドメイン).biglobe.ne.jp】というメールアドレスを1つ無料で利用することができます。
2つ目以降は1つ月額220円で最大4つまで追加可能です。
というのも、Gmailなどのフリーメールアドレスが一般的になってきたことで、わざわざ有料のメールアドレスを利用する方が少なくなってきたからです!
今は、ほぼどんなサービスでもフリーメールアドレスで利用可能な時代です。
わざわざ、プロバイダーを解約したら使えなくなるメールアドレスを使う必要性は少なくなってきています。
注意点② 光電話の番号が変わる場合がある
『事業者変更』の手続きを行えば、光電話の番号を変えることなく乗り換えられるのが一般的です。
ただ、ソフトバンク光だけは、固定電話のサービスが他の『光コラボレーションサービス』と比べると、かなり特殊です。
そのため、利用している電話のサービスによっては、番号が変わってしまうケースがあります。
まず、現在ソフトバンク光で下記の電話サービスを使っている場合は、電話番号を変えずに乗り換えることができます。
- ソフトバンク光から同じ電話番号のまま引継ぎ可能
『光電話(N)』というサービスを利用している方は、ソフトバンク光からビッグローブ光へ乗り換えても、電話番号が変わることはありません。
番号ポータビリティなどの特別な手続きも必要なく、『事業者変更』の手続きを行えば、電話番号は自動で継続されます。
その一方で、ソフトバンク光で下記の電話のプランを使っている方は、注意が必要です。
- 『ホワイト光電話』で新しく番号を取得している場合
⇒100%番号は変わる - 『ホワイト光電話』でアナログ電話の番号を継続して利用している場合
⇒アナログ戻しをすれば同じ番号のまま移行可能
ソフトバンク光以外の他の光コラボレーションサービスは、電話のサービスをNTTの光電話のサービスを借りて提供しています。
『事業者変更』で光回線を乗り換えても電話番号が変わらないのは、乗り換えても電話サービスの根幹が、NTTの光電話のサービスのままだからです。
ソフトバンク光にも同様のサービスがあり、先ほど説明をした『光電話(N)』がそれに当たります。(後ろについているNの意味は、NTTの略語です)
ただ、この『ホワイト光電話』というサービスは、NTTの光電話のサービスを借りて提供されているわけではなく、ソフトバンクが独自に提供している電話のサービスです。
『ホワイト光電話』を利用している場合、ソフトバンク光からビッグローブ光への乗り換えで、電話の事業者が『ソフトバンクからNTT』に変更になります。
電話の事業者が変わる場合、電話番号は基本的に引き継ぎできません。
『ホワイト光電話』で利用している番号をビッグローブ光でも継続したい場合は、アナログ戻しと呼ばれる作業が必要になります。
『ホワイト光電話』から『ビッグローブ光電話』へ直接の番号ポータビリティはできないため、アナログ電話を間にはさんで、番号ポータビリティをするやり方です。
- まず、ソフトバンク光のホワイト光電話からアナログ電話へ番号ポータビリティ
- 次に、アナログ電話からビッグローブ光の光電話へ番号ポータビリティ
このアナログ戻しができるのは、アナログ電話で利用していた番号を、ホワイト光電話でも継続利用していた場合だけです。
ホワイト光電話で新しく番号を取得していた場合は、必ず電話番号が変更になります。
このアナログ戻しをするには、費用が1万円前後かかります。
そのため、ソフトバンク光でホワイト光電話を利用している方で「番号が変わってもいい」という方は、乗り換えに伴って番号を変えてしまうほうが無難です。
その場合は、普通に『事業者変更』の手続きをして、ビッグローブ光で光電話を申し込みすれば、新しい電話番号を選べるようになります。
「おかけになった電話番号は現在お繋ぎできません。新しい番号は●●番です。」
というようなガイダンスを流すことができます!
このガイダンスを流せば、かけてきた方に新しい番号を伝えることはできます!
注意点③ BBフォンの050番号は使えなくなる
ソフトバンク光には、『光電話(N)』と『ホワイト光電話』以外にもう一つ電話のサービスがあります。
それが『BBフォン』と呼ばれる050番号のサービスです。
この050番号は、ソフトバンク光からビッグローブ光に乗り換えると利用できなくなります。
もともと、固定電話でBBフォンの050番号をメインで使っている方は少ないと思いますので、利用していない方はあまり気にする必要はありません。
【補足】光BBユニットという端末について
ソフトバンク光では、NTTから提供されている回線終端装置や光電話ルーター以外に、独自に『光BBユニット』という端末を提供しています。
本来、インターネットも光電話もNTTの端末だけで利用可能です。
この『光BBユニット』は、BBフォンなどのソフトバンクの独自サービスを使うためだけに提供されている端末です。
『光BBユニット』は、あくまでも、ソフトバンク光でのみ利用できる端末です。
ソフトバンク光からビッグローブ光へ乗り換えると、この端末は利用できなくなるため、返却する必要があります。
後ほど、ソフトバンクから返却の連絡が来るため、忘れずに返すようにしてください。
ソフトバンクの『光BBユニット』を外して、根元にある端末の方にケーブルを繋げれば、インターネットも光電話も利用することができます!
ソフトバンク光からビッグローブ光への乗り換えでかかる全費用
ソフトバンク光からビッグローブ光への乗り換えでは、下記の2つの費用が必要になります。
- ソフトバンク光の解約費用
- ビッグローブ光の開通費用
ソフトバンク光を解約する際に発生する費用は、下記の通りです。
- 違約金
~2022年6月末までにソフトバンク光を申し込んだ方=戸建て・集合住宅ともに10,450円
~2022年7月1日以降にソフトバンク光を申し込んだ方=戸建て5,720円・集合住宅4,180円
※ソフトバンク光で2年の定期契約にしていた方が対象です。ソフトバンク光をいつ申し込んだかで、違約金の金額は異なります。
◎ソフトバンク光を2年契約にしている方は、2年ごとの自動更新の契約になっています。契約満了月の当月・翌月・翌々月の3カ月の間に解約した場合は違約金は発生しません。
- 工事費分割払いの残債(最大で26,400円だが、いくら残っているかによる)
~ソフトバンク光の派遣工事費(26,400円)を分割払いにしていて、分割払いが終わっていない場合には工事費の支払いが必要です。
2022年6月末までにソフトバンク光を申し込んだ方は、12カ月・24カ月・36カ月・48カ月・60カ月の分割払いのいずれかになっています。
2022年7月1日以降にソフトバンク光を申し込んだ方は、12カ月・24カ月払いのいずれかです。
◎下記の場合は、工事費の残債は発生しません。
●ソフトバンク光を無派遣工事で開通している場合
●ソフトバンク光の工事費を、分割払いにせず一括で支払っている場合
●ソフトバンク光の工事費の分割払いが終わっている場合
※事業者変更で事業者変更承諾番号を取得する場合、事務手数料を請求される光回線が多いですが、ソフトバンク光は手数料はかかりません。
『事業所変更』で光回線を乗り換える場合、必ず、乗り換え前の光回線で『事業者変更承諾番号』を取得する必要があります。
『事業者変更承諾番号』の取得には手数料がかかるのが一般的ですが、ソフトバンク光の場合は無料で取得できるため、手数料の支払いはありません。
2年プランの違約金に関しては、解約するタイミングによって、発生する場合もあれば発生しない場合もあります。
工事費の分割払いの残債に関しても、人それぞれ、発生するのかどうか・発生した場合いくら必要なのかという点は異なってきます。
この点は、一度ソフトバンクのカスタマーセンターに連絡をして、確認してみるようにしてください。
それなりの解約費用が発生したとしても、そこまで心配をする必要はありません。
ビッグローブ光のキャンペーンでほぼ回収できます。
次に、ビッグローブ光を開通させるための費用は、下記の通りです。
- 事業者変更の事務手数料(転入)=3,300円
※基本的に工事が必要ないため、原則工事費の支払いはありません。
※ソフトバンク光のホワイト光電話から同じ番号のまま移行する為にアナログ戻しをする場合は、NTTで別途1万円程度の費用が必要になります。
『事業者変更』の場合、工事が必要ないため、工事費用が発生しません。
また、ソフトバンク光で『光電話(N)』を利用している方の場合、電話番号も自動で引き継がれるため、番号ポータビリティなどの費用も必要ありません。
その場合に必要な費用は、事務手数料の3,300円のみです。
これらの費用に対して、ビッグローブ光を公式サイトから申し込めば、下記のキャンペーンを適用することができます。
- 事業者変更・転用の申し込みで4万円キャッシュバック!
※2023年12月14日までは5万7千円
- 無線ルーターレンタル2台分(月550円×2台分)が12ヵ月無料!
一般的に、公式サイトよりも代理店の方が大きなキャンペーンを行っている光回線が多いですが、ビッグローブ光は公式サイトのキャンペーンがかなり大きなキャンペーンを行っています。
特に『事業者変更』の場合、代理店は公式サイトの半額以下のキャッシュバックしか行なっていません。
ビッグローブ光へ『事業者変更』で乗り換えるのであれば、公式サイトからの申し込みがお勧めです。
上記の費用以外に『アナログ戻し(光電話⇔アナログ電話で番号ポータビリティ)』が必要なため、NTTで1万円前後の費用が発生してしまうケースがほとんどです。
あまり固定電話を使っていないのであれば、光回線の乗り換えに伴って、番号を変えてしまう方が今は多いです。
番号が変わっても、『おかけになった電話番号は現在おつなぎできません。新しい番号は●●番です』というアナウンスは無料で流せます。
ソフトバンク光からビッグローブ光へ乗り換える手続き方法
ソフトバンク光からビッグローブ光へ乗り換える手続き方法は、2つのパターンがあります。
まずは、ソフトバンク光で『光電話(N)』を利用している場合と、『ホワイト光電話』を利用していて番号ポータビリティをしない場合の手続き方法です。
- (転出)ソフトバンク光で事業者変更承諾番号を取得
~事業者変更承諾番号の取得はこちら:ソフトバンク公式サイト 事業者変更について
- (転入)ビッグローブ光をWEBから申し込み
~お勧めのキャッシュバックはこちら:ビッグローブ光 - auショップまたはau総合案内でauスマートバリューを申し込む
この場合の手続き方法は非常に簡単で、ソフトバンク光で『事業者変更承諾番号』を取得したら、あとはビッグローブ光を公式サイトから申し込みをするだけです。
ビッグローブ光の申し込みフォームの中に、『事業者変更承諾番号』を入力する箇所があるので、そこに取得した番号を入力、あとは必要事項を入力すればあっという間に手続きは終わります。
あとは、ビッグローブから、『切り替え日』の連絡が届くのを待つのみです。
工事も必要ないため、『切り替え日』に自動で契約がソフトバンク光からビッグローブ光に切り替わります。
この『切り替え日』に、ソフトバンク光も自動で解約されるため、個別に解約手続きを行う必要はありません。
次に、ソフトバンク光の『ホワイト光電話』からアナログ電話へ番号ポータビリティをする場合の手続き方法は、下記の通りです。
- (アナログ戻し)NTT東日本かNTT西日本に連絡をし、ソフトバンク光のホワイト光電話からアナログ電話への番号ポータビリティを申請
- (転出)ソフトバンク光で事業者変更承諾番号を取得
~事業者変更承諾番号の取得はこちら:ソフトバンク公式サイト 事業者変更について
- (転入)ビッグローブ光をWEBから申し込み(同時にアナログ電話からビッグローブ光の光電話へ番号ポータビリティを申請)
~お勧めのキャッシュバックはこちら:ビッグローブ光 - auショップまたはau総合案内でauスマートバリューを申し込む
アナログ戻しをする場合、事前にソフトバンク光のホワイト光電話からアナログ電話番号ポータビリティをしておく必要があります。
この番号ポータビリティが終わったら、次にソフトバンク光で事業者変更承諾番号を取得⇒ビッグローブ光の申し込みという流れです。
このケースで、絶対にやってはいけないことが1つだけあります。
それは、ソフトバンク光のホワイト光電話からアナログ電話へ番号ポータビリティが完了する前に、事業者変更で契約を切り替えてしまうということ。
これをやってしまうと、事業者変更が完了するのと同時に、電話番号が廃止されてしまうため、番号ポータビリティをすることができなくなってしまいます。
まずは、『事前にホワイト光電話からアナログ電話へ番号ポータビリティをする』ということだけは、忘れずにするようにしましょう。
なお、アナログ電話への番号ポータビリティで、電話加入権は必要ありません。
電話加入権が必要ないプランで、アナログ電話に番号ポータビリティをすればいいだけです。
この手続きを忘れてしまうと、auスマートバリューの割引が開始されません!
ビッグローブ光の公式サイトから申し込みを進めていくと、auスマートバリューの案内が出てくるため、詳細はそこで確認をするようにしてください!
【まとめ】auユーザーは早めにソフトバンク光から乗り換えておこう
この記事では、ソフトバンク光からビッグローブ光へ乗り換える詳細を説明してきました。
最後に結論として言えるのは、auユーザーは早めにソフトバンク光からビッグローブ光に乗り換えた方がお得になるということ。
特に、家族でauの携帯を利用している方は、auスマートバリューの割引額がかなり大きくなります。
ビッグローブ光は公式サイトで『事業者変更』のかなり大きなキャンペーンを行っていますが、このキャンペーンがいつまで続くのかはわかりません。
乗り換えを検討している方は、大きなキャンペーンを行っている今のうちに申し込むのがお勧めです。
ビッグローブ光のお得なキャッシュバック徹底比較!
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