フレッツ光回線の卸売りを受けて提供しているU-NEXT光ですが、過去に様々なトラブルを利用者と起こしてきました。
ほとんど詐欺と言ってもいいような行為を行って客を騙すような形で強引に加入者を増やして行政指導を受けたり、月額料金を安く提供し「こんなに安くなりますよ!」と加入者を増やした後に公式プロバイダのU-pa!を一斉に330円も値上げしてユーザと揉めるなど。
これからU-NEXT光に加入しようか考えている方の為に、今回は過去にU-NEXT光が受けた行政指導の内容に改めて着目してみたいと思います。
はっきり言って、その内容は相当に悪質です。
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目次
客の知らないところで勝手にU-NEXT光に切り替えるって犯罪じゃ…U-NEXT光が過去に受けた行政指導
通信事業者が総務省より行政指導を受けると聞くと、真っ先に思い浮かぶのが誇大広告です。
実際はそんなに速度が出ないのに「こんな速度でますよ!」と言ったり、機器代金がかかるのに「無料」と言ってしまったり。
この記事で取り上げていくU-NEXT光が過去に受けた行政指導の内容はそういうレベルのものではありません。
簡単に一言でいうと、もはや詐欺。
総務省が公表しているU-NEXT光への行政指導の内容を記載します。
■U-NEXT光への販売勧誘方法の改善等を求める指導
•利用者に十分な説明を行わない、又は利用者の誤認を招く説明を行うことにより、利用者において転用の申込みを行った認識がない、又は不十分であるにもかかわらず、転用の手続が進められた事案
•利用者に十分な説明を行わない、又は利用者の誤認を招く説明を行うことにより、利用者において本件サービスの提供主体がU-NEXT社であるとの認識がない、又は不十分であるにもかかわらず、転用の手続が進められた事案
•強引な勧誘により、転用の手続が進められた事案
•U-NEXT社及び同社の代理店の連絡先が伝えられていない事案
•NTT東日本が利用者本人以外の者による転用承諾番号(NTT東日本又はNTT西日本が提供する光アクセス回線サービスから、サービス卸を受けて提供されるサービスへの乗換えに当たって必要となる番号をいいます。以下同じ。)の発行の申込みを認めていないにもかかわらず、U-NEXT社の代理店がNTT東日本から転用承諾番号の発行を受け、転用の手続が進められた事案
(資料元:総務省公式ページ)
この内容は主に“転用”に関して起きたトラブルです。
転用というのは簡単にいうと、現在フレッツ光を利用している利用者が工事不要・機器の変更等も不要でそのまま簡単に他社の光回線に切り替えられる手続きのことを言います。
(ドコモ光やSoftBank光など、フレッツ光回線の卸売りを受けている光コラボレーションモデルであれば、転用が可能です)
転用をするには、必ず“契約者自身”が、先にNTT東西のWebサイトから転用承諾番号というものを取得してから、転用先の光回線のサービス(この場合はU-NEXT光)にその番号を伝えて申込みをする必要があります。
契約者自身が行わなければいけないのは、そうしないと、第三者に勝手に契約を変えられてしまう可能性がある為です。
赤字の線を引いた部分のみ抜粋して実際に起きた事例を踏まえて簡単に説明したいと思います。
- 利用者において転用の申込みを行った認識がない
- 利用者において本件サービスの提供主体がU-NEXT社であるとの認識がない
- U-NEXT社及び同社の代理店の連絡先が伝えられていない
- U-NEXT社の代理店がNTT東日本から転用承諾番号の発行を受け、転用の手続が進められた事
“利用者において転用の申込みを行った認識がない”という部分と、“U-NEXT社の代理店がNTT東日本から転用承諾番号の発行を受け、転用の手続が進められた事案”という部分。
この2つは簡単に言うと下記のような被害が頻発しました。
まずフレッツ光を利用している利用者が「U-NEXT光にしませんか?」という電話の勧誘を受ける。承諾はせず。
↓
しかし、数ヵ月後、U-NEXT光に切り替わっていることが判明。
被害に合われた方の大部分がこのパターンです。
ただ、疑問なのは、フレッツ光から他社光に転用するにはそもそも“契約者自身”がまずNTT東西のWebサイトから転用承諾番号を取得する必要があります。
それなのになぜ勝手に転用されてしまったのか?
答えは、U-NEXT光に関わる代理店が、契約者に成りすまして勝手に転用承諾番号を取得していたから。
転用承諾番号を取得するには、フレッツ光のID番号が必要ですが、“利用者において本件サービスの提供主体がU-NEXT社であるとの認識がない”という部分と、“U-NEXT社及び同社の代理店の連絡先が伝えられていない”という部分を読み解くと、恐らく「NTT関連の企業です」とでも言って、電話で契約ID等を聞きだしていたんでしょう。
NTT東西に連絡したことがある方ならわかると思いますが、何らかの手続きをする時に必ず本人の確認として契約IDや契約者名などをオペレータに伝えなくてはなりません。
そういった仕組みを悪用したと。
この行政指導の中で一番重要なのは、転用承諾番号を利用者に成りすまして勝手に取得していたという部分。
これを利用者自身が取得していてU-NEXT光にしていれば、後から「契約内容が説明と違う」とかよくある通信契約のトラブルで済んだかもしれません。
でも、転用承諾番号を利用者に成りすまして取得していることを考えると、はじめから契約を勝手に変えることを想定して勧誘を行っていたとしか思えません。
そうでないとしたら、契約者自身でしか手続きが行えないものを、他人に成りすまして勝手に取得するなんていう発想にならないと思います。
これは何人ぐらいの人が被害にあったでんすか?
そもそも、大きな規模で被害者が出なければ総務省は行政指導なんて出しませんからね。
NTT東西はこの事件を受けて特例措置を実施
フレッツ光回線の卸売りを受けてサービスを提供している光コラボレーションモデルですが、先ほど説明した通り、転用という手続きでフレッツ光からこの光コラボレーションモデルには、工事不要・機器の変更も不要で簡単に契約を移行できます。
イメージでいうと、フレッツ光で利用していた時と何も変わらず、契約が他社に切り替わるというイメージです。
今では、フレッツ光から光コラボに転用した後でも、工事不要・電話番号の変更不要でフレッツ光や他社光コラボに再転用することが出来るようになりましたが、当時はいったん転用してしまうとフレッツ光に戻せないという仕組みになっていました。
戻そうとすると、電話番号も変わってしまうし、工事ももう一度必要になると。
ただし、この時だけはU-NEXT光に勝手に切り替えられてしまった被害に合われた方を救済する為、NTT東西はフレッツ光に戻すことを可能にしました。
「詐欺」にあった被害者を救済する為には、特例措置を取るしかないほどの事件だったということです。
U-NEXT光の評判ははっきり言ってかなり悪い。他社光回線の検討も
ここまで、U-NEXT光の行政指導に関して取りあげてきましたが、その評判は、はっきり言うとかなり悪いです。
今回の記事で取りあげた行政指導以外にも、途中で公式プロバイダのU-pa!の料金を強引に一斉値上げする等、他にもユーザとのトラブルが多発しています。
数ある光回線のサービスの中でU-NEXT光にするメリットとしては、格安SIMのU-Mobileのセット割引が適用できるという点ですが、これに該当しない方で、これから光回線の導入を考えている方はU-NEXT光以外で光回線を検討したほうがいいと思います。
数多くの光回線のサービスがあって、各社良いところ悪いところの評判の口コミがSNSやネット上に乱立しています。
でも、U-NEXT光のように口コミではなく実際にこの記事で説明したような事件を起こした光回線はお勧めできません。
この件以外にもユーザーとのトラブルが多発している会社です。
後から余計なトラブルに巻き込まれないように、まだ安心できる大手の光回線から選んでおいたほうが無難です。
この内容はもっと大きなニュースになってもおかしくないぐらいの話ですよね。
この手の話は、注意喚起も含めてもっと報道を流すべきだと思います。
そうしないと被害者がこれからも出てしまう可能性があります。
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その内容は一言でいうと「客を騙して勝手に契約していた」という詐欺に近いものです。
今回はその内容を改めて振り返ってみます。